きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

きらめき療育論: 学校では教えてくれない話。夏休みを使って親から子への「お家教室」をしてみませんか?

さあ、とうとう夏休み突入ですね!

朝から晩まで子どもたちと一緒でどうしよう?と頭を抱えているのお父さん、お母さんに、私から提案があります。

 

この長い休みの間の時間を使って、「学校では教えてくれない話」を、お家で、お父さんやお母さんからお子さんたちへ、午前中、または午後ののんびりした時間を使って、1回1時間程度で、お家教室(仮名)を開催し、楽しくお子さん方に話していってあげて欲しいのです。

 

私からの提案は3つあります。

1つ目は何のために勉強をするのか?学ぶとはどういうことか?

2つ目は生活に必要なお金の話です。

3つ目は、大きくなるということはどういうことか?です。

 

私は療育施設では、そこに通うお子さんがある程度の学年(3〜6年生)になってきたらみんなを集めて、こういったことについて、話す時間を設けています。

画用紙などに絵と文字を簡潔に書いて一目見て分かるようにしたものを何枚か作り、紙芝居形式で話して進めます。

文章は入りません。

言葉が長くなると、途端に集中が途切れるためです。

言葉は単語、または要点だけに絞ります。絵は、それを表すイメージで、簡単でいいので、書いてあげてください。

 

普段どんなに暴れてもいても、こういった話しにはみんなとても関心が強く、知ってるんじゃないかな?と思えるようなお子さんでも、真剣な眼差しで話を聞いています。

私の説明の一つ一つに驚いたり、うなだれたり、感心したりしながら学ぶ姿は普段の学習時とはまるで違います。いつもは黙っている子も、率直な意見や疑問を積極的に発言します。

きっと、そういったことが本当は一番知りたかったことだったからなのでしょう。

こどもによって、概念が抜け落ちているところが違います。

こういう話題をメインに丁寧に話をしてあげ、今思っていたことを聞き取りしていくことで、どういったことが分からなくて、日頃困ってきたのかが見えてきます。その概念の抜け落ちているところを、杉山登志郎先生の言葉をお借りすると、「概念の穴」といいます。

 

最後にはみんな、

「そんなにお金がかかるとは知らんかった」

「そうか、だから勉強しなあかんのか」

「よし、高校や大学やな。やりたい仕事探さなあかん!」

と、将来の自分のことについて主体的に考え始めます。

 

気づいたこども達は、その後明らかに変化していきます。

この先へのビジョンを持ったこども達は、成長のステージを一段上がります。

苦手な精神的、肉体的負荷があることも、足掻きながらでも自分からまた立ち上がり前を向いて歩んでいこうとします。

自分の周りを漂っていた、漠然とした不安、気持ちの悪さ、そういったものが剥がれて、少しずつ周りがクリアになっていくのでしょうね。

 

普段は学校から帰っても、残された時間は少なくて、じっくりこんな話しをする余裕はないと思いますが、夏休みは違います。

お出かけや旅行など、普段できないことをするのも大切で良いのですが、それ以外にもこどもたちが集中して話を聞くことができる時間に、テーブルを囲み、私が提案したもの意外にも、何日かに1つずつでもテーマを決めて話し合っていくことが出来たら、お父さんお母さんにとっても、こどもたちにとっても、有意義な時間になることは間違いありません。

家事に追われながら言葉だけで片手間に話すより、「今から〇〇の話をします」と言って話す方がまとまりが良く、こども達も話を聴く態勢になってくれるので、しっかり伝えていくことが出来ます。

 

是非、この夏休み、親子で対話する時間を作ってみてください。

「おうちの〇〇教室」などと名前をつけると、お子さんたちも喜んで参加されると思いますよ。

 

それでは一つ目の何のために勉強をするのか?学ぶとはどういうことか?ですが、

学校は、勉強を教えてくれるところです。毎日6時間の授業を通して、年齢に合わせた内容を学びます。国、算、社、理、英、体、音、家、道など、広範囲に渡り緻密な内容が習えるように、そしてそれを学年が上がる毎に深く学び習得できるようになっています。そして先生方も、勉強を教えることにかけて、研鑽を積んでおられます。

 

ただ、「何故勉強するのか?」「何のためにするのか?」については、なかなか詳しく子どもたちの疑問に答える形では教えてくれません。

そもそも、「学ぶとはどういうことなのか?」「学ぶとどうなっていくのか?」について教えてくれる先生も少なくなりました。

子どもたちは、その1番大切な根本のことを知らないまま、分からないまま、朝起こされて、急かされて、ご飯を食べ、歯を磨き、服を着替えて、ランドセルを持って、集団登校で、または1人でトボトボと、学校へと通っていくのです。

 

私は以前に、「何のために勉強するのか」と、「学ぶとはどういうことか」について記事を書いていますので、一度お読みいただけると参考にしていただけるのではないかと思います。

どんなことが書いてあるかわからない、私のこの「学ぶとはどういうことか」を最後まで読んでくださったあなたは、学ぶことの本質を知っておられる貴重な方、なのかもしれません。それをこどもたちに、伝えてあげて欲しいのです。

 

kiramekituzuri.hatenablog.jp

 

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さて、二つ目は、生活にかかるお金の話です。

この先、大切なお話が続きますので、こどもをお持ちのお父さん、お母さんには是非ご購入の上、最後までお読みいただきたいです。

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