このブログを始めた初期に、「笑いの力は大事だよ」という記事を書いた。
関西人にとって、「笑い」というのは生活に深く根付いたものだ。
そしてこんなことも書いていた。
お笑いなんて好きじゃない、という人でも、テレビをつければどこかしこに芸人さんが出ているし、私たちより少し下の年代までは、年末年始には漫才の特番を見たことも多かったことと思う。
子どもの頃は土曜日の昼になるときまって吉本新喜劇を見た。
そんな風に好きだ嫌いだと関係なく、私たち関西人の生活には深く深く関与してきた笑い=吉本なのだ。
だからこそ、関西人が吉本は全国区、と信じていても、可笑しくはなかったと思う。そしてその「笑い」が障がいを持った子ども達にも大きな影響を与える、というようなことを書いているので、是非関心のある方は読んでみていただきたいと思うが、こんな事を言っている本人(私)は、実は生で吉本の漫才を見た経験は、、、
なんか過去に1度ある気がするが、それがあまり定かではない。平日のその日の芸人さんが、なんか力を抜いていて面白くなかった、というような朧気な記憶だけが残っているだけだ。
宝塚歌劇でもそうだけれど、地元に住んでいる人は実際そんなに見に行っていない(人それぞれだけれど)。それと同じなのか私が出不精だからか分からないが、わざわざ難波まで行こうと思わないで来たのだろうと思う。
なのに!
夫の勤め先の福利厚生で吉本を選び、その日が一昨日の(火)で、見に行ってきたのだ。わざわざ難波へ吉本を見に!
ほぼ、初めてと同じ。だけど、さほど出不精ではなくなったのが昔と違うところ。喜んでJRに乗って難波へ行った。
この日の出演者は
①メンバー
③桂かい枝
⑥矢野•兵頭
⑧オール阪神•巨人
だったと思う。
①メンバーは知らなかったがとてもテンポの良い歌ネタで面白かったよ。
②ロングコートダディはコントネタね。
③桂かい枝さんも知らなかったけど、落語が聞けて良かった。子どもの頃は枝雀さんが好きでテレビで見かけては良く聞いていた。深夜に落語をやっていたような気がする。
④ティーアップさん、なんか少し力を抜きすぎていたなぁ。声が全然聞こえなかった。
⑤COWCOWって、あまり好きではなかったけれど、なんか、劇場版というか、会場の人を巻き込みながら一体になって笑いに持っていくところは、テレビとは違ってラフで良かった。ネタもはっちゃけていた。
⑥矢野•兵頭は本当に人柄の良さがでた漫才で、なんの難しさもなく、生粋に自然体で腹を抱えて笑えた。面白さで涙が出たのはこのコンビだけ。意外。
さて。
⑦西川きよし師匠だよ。
登場したのを見た瞬間、涙が出た。さっきの涙とは別物。
右に、左に、と丁寧に挨拶に来られた時は夢中で手を振った(笑)
子どものころから「やすきよ」として見てきた本物が今目の前にいる!という感慨の深さだったのだろう。席も前から7列目だったからよく見える。思っていたより、小柄な方だった。めちゃめちゃお元気で、走って袖に帰るほどのフットワークの軽さ。これで78歳とは信じられない。ネタというよりは、大御所らしく、紙を見ながら会場の団体客の紹介を順にするといったサービス精神を振りまいておられた。
さあ!⑧オール阪神•巨人。私は阪神さんが大好きで、阪神さんを自由に泳がせて巨人師匠が楽しんでいる空気感も好きだった。このお二人も本当に変わらない。テレビで見るまんまのお姿に、気がつけば大喜びで拍手していた。
そういえば、昔深夜番組で阪神師匠がやっている釣り番組があった気がする。
私は釣りが嫌い。だけど、阪神師匠が面白く、他に見る番組も無かったから、ちょくちょくこの番組を見ていた。
その日の出演者によって、ガラリと変わるだろうが、私はこの日、特に西川きよし師匠とオール阪神•巨人両師匠と会うことが出来て本当に大満足だった。
続いて吉本新喜劇も見ることができた。
私はひげ爺やすち子が好きだが、今日は出ていない。団長も吉田裕さんだった。
ガラリとメンバーは変わっていたが、意外と、いや、結構、ううん、とっても面白かった。
一番意外だったのが諸見里大介さん。ただの、滑舌の悪い方だと思っていたが、こんなに面白くなっていたのか、人って成長する、って謎の感心をしながら楽しんだ。本当に面白かったんだよ。やっばいねダンスが!
この日の放送は12月だそうな。
ああ、楽しかった。
やっぱり「笑い」は大切だね。