きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

吉本の後は難波の街へ。

包丁1本、晒に巻いて、、、

で有名な法善寺横丁。

今から20数年前に私は初めてこの法善寺横丁を訪れた。

ここに「えび家」という伊勢海老料理を出す店があったからだ。

路地裏に店がぎっしり詰まっていて手狭感があるが、それがかえって昭和の風情を醸し出していて私にとっては特別感のある店だった。2階に通され、確か個室で食した伊勢海老料理もまた他で食べた味とは違っていて、昭和の時代にスリップしたかのような思い出と共に私の中に深く刻まれていた。

そんなえび家のある法善寺横丁が火事で焼けたというニュースを知ったのはそれからさほど経っていない時だった。

火事は2度起きている。

1度目は2002年9月。

2度目が2003年4月。

その後、法善寺がどうなったのか、1度また行って見てみたいと思っていた。

今週の火曜日に、夫と難波グランド花月で漫才と新喜劇を見た後、せっかく来たんだし、どこかぶらりと歩こうか、ということになり、それなら少し戻って道具屋筋を通り、法善寺横丁、道頓堀、アメ村を見て回ろうということになった。

 

横丁に入り、20数年前の記憶を辿る。

たった一筋入っただけなのに、まるでタイプスリップをしたかの様だ。しかしここは火事で19店舗が焼けているから、実際は平成時代の建物ということになる。それでも当時の風情をなるべく大切にして再建されているからこそ、違和感を感じさせないのかもしれない。

こちらが夫婦善哉のお店。

 

一人分ですが、2つの腕に分けられて出てきます。お餅も美味しいですが、小豆の柔らかさがとても優しいのです。ただ「柔らかい」、というのではなく、ふんわり、トロリとした優しい柔らかさ。どうしたらそんな風に炊けるのでしょうね。店内にはミヤコ蝶々さんが演じているポスターや、最近の森未来と尾野真千子バージョンのポスターが貼られていた。

 

夫婦善哉を出て水掛不動尊を過ぎ右に曲がるとこの風景となる。左を曲がるとえび家があったようだ。

夫婦善哉の店の人に聞いたところ、えび家は1度目の火災は免れたが、2度目の火災で焼けてしまったらしい。その後再建して営業していたが最近になって閉店したとか。

もう少し早く来ていたらと悔やまれる。

右に連なる街灯には、今もえび家の名が残されていた。

さて、法善寺横丁を出て左にターンして進むと戎橋へと向かう道頓堀商店街にはあっと驚く立体看板がこれでもかと飛び出していてド派手になっている。どこを見渡しても外国人ばかりでここは本当に日本なのか?と分からなくなる。私たちだってこんな風になってからは初めてだから、観光客とほぼ変わらない。日本人なのに、外国人になった気分。

ホントはね、りくろーおじさんの本店でチーズケーキを食べたかったんです。でも店先はすでに焼きたてを買う外国の方の列が出来ていて、2階席も満員。予約も取れなくて断念。非常に残念。

 

これは串カツだるま道頓堀店の看板。

ビリケンさん。下から見ると怖いよ。

 

タコも踊っとります。

昔のくいだおれ人形はもういませんね。

カールおじさんもこうなりましたか。

ここにも巨大観覧車。

戎橋は外国人だらけ。みんな笑顔。

そんなにこの場所が珍しいかな?みんなグリコを見上げ、写真を撮っている。かくいう私もパチリ✨

ここまできたら、道頓堀はもうアミューズメントパーク。

御堂筋はイルミネーションが始まっている。

御堂筋を抜け、アメ村目指して北上。辺りはだいぶ暗くなってきて、進むと段々雰囲気が怪しく。

懐かしい三角公園。思っていたより小さかった。

ここを数台のゴーカートが駆け抜けていった。公道、走れるの?

 

これはなんだろう?と思ったら、心斎橋ビッグステップ。一応、ショッピングモールらしい。

今更だけど、本当に難波は人種の坩堝。

昔の難波とはガラリと変わり、違った意味の怖さがあった。