きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

きたぁ〜!

新しいお仕事は、色んな意味で大変疲れた。

1つは運動療育だということ。週一で、市の幼児(2、3〜4歳児)親子体操教室の講師をしていて、これがめちゃくちゃハードなのだけれど、この疲れと、運動療育の疲れとはまた別で、療育の場合、年少〜年長の未就学児とはいえ、動きが速く右往左往するのでケンカやトラブルの仲介や、ケガを防ぐ為に動くことが大幅に増えることが主な理由。その上一人一人の動きに合わせて指示、誘導、プロンプト(介入)を入れるので大忙しだ。でもそれが醍醐味。

だから慣れているのだけれど、自分の教室ではないというところが神経を大きくすり減らす要因だろう。

運動療育は危険と隣合わせ。器具を使う時には注意事項がたくさんある。慣れていても気は抜けないが、慣れていない方が今後子どもたちを指導していくことを思えば、中途半端なことは言えない。だから、しっかり人員配置と環境調整、そして動き方を伝えるが、出来て間がない教室、これまで運動療育の経験がない教室の方々だから、なぜそこまで手厚くするのか理解していただくまでに時間がかかる。精神的な摩擦も起きる。

ま、そういうものなのだ。療育、支援の世界というものは。

先方の理念や思いに添いながら、やがて来るであろう試練を見越して、根気強くお伝えしていこう。そして子どもたちにどのようにして掛け合っていくか、身を持って知らせていこう。と、まだ始まったばかりの案件に、そして久しぶりの主導に少し疲れたのだった。

でもでも、やっぱりここでも嬉しいことがあった。

何度も書くように、私は今親子体操教室の他に、市内で長年開催されている障がい児を持つ親子が主体の運動の会にもボランティアとして介助で参観している。

そこに、まだ未就学の可愛い男の子が来ていた。

何度か一緒になり、みんなが踊っている間をコロコロと転がるように駆け回るその子をホールドし、見るべき先生の方へと視線を移せるよう誘導した。そして後ろから軽く手を持ち一緒に踊る。他の方が同じようにしようとした時にはすり抜けて行ってしまったが、私との時には逃げずに留まり最後まで誘導され続けていた。決して運動が嫌いではないお子さんだな、と感じた。皆がみている指示者の方を見ることができない、共同注視の力が弱い為に、今何をすべきか、どんな風に踊るのかなどに気付くことができないだけなのだ。だから、優しくホールドし、視線を定めてあげると、何となくやることが分かり、その後は身を委ねてくれる。それをせずにいきなり捕まえて手を握り一緒に踊ろうとしても、びっくりして反発するだけで上手くいかないということを知っている人は意外と少ない。

その子は私が関わってきた意図を感じたのだろう。一緒に踊ると上手くいった!という実感も得たようだ。

踊りが終わってまたどこかへと走り去っていったが、暫くしてどこからともなく駆け寄り、私の手前をカーブして去り際に、こちらをチラリと振り返って見ていった。

視線が合いにくいお子さんだが、その瞬間彼の目はバチリ!と私の目と合った。それは意識して私を見たことを物語っていた。

「あ、今、私は認識されたな」

と分かった瞬間だった。

関わりが上手くハマり、普段はコンタクトを取るのが難しいとされるお子さんの中に認識される瞬間。

この瞬間もまた私の心に煌めきをもたらしてくれた。

この一ヶ月ほど、その煌めきで私はほくほくとした気分で過ごした。

 

新しいお仕事で行かせていただく教室には、何度か打ち合わせで足を運んでいるが、子どもたちがいたのは1度だけ。他にどんなお子さんがおられるのかは情報をいただいていなかった。

段々日にちが近づいてくる中、ある日他愛もないことをしていて急にピン!と予感が横切っていった。

「来る」

そっか、同じ市内だもんな。そしてあの子は恐らく未就学児。先日の男の子について私は何の情報も持ち合わせていなかったけど、その時不思議と

「あの子、来るな、きっと」

と思ったのだ。

答え合わせはしない方が面白い。当日まで誰にも聞かないで、楽しみに置いておいた。

当日は運動の時間の直前に伺うことになっていた。

ピンポ〜ン。チャイムを鳴らして入る。

まだおやつの時間みたいだ。辺りを見渡す。

ほら!いた!!!

 

私の勘はよく当たる。どんな勘かというと、私とご縁のある予感がするお子さんとの出逢いをキャッチする勘だ。

 

これまでに深いご縁をいただいたお子さんたちもそうして出逢ってきた。

メンターとして私を導いてくれた2人とは12年の付き合いだった。そこへこのブログでも登場した「愛され王子」が加わった。奇遇にもこの愛され王子は先のメンターの2人と支援学校に通う通学バスの乗り込む場所が同じだった。その事実を知った時も「きたぁ!」と思った。そして6年目になる今もその王子とは家族ぐるみの深いご縁で繋がり毎月私の持つ会でお会いしている。

さあ、今回の男の子とは今後どんな関係性に発展するだろうか。

きたぁ〜!というのは、その子がその教室にきたという意味だけではなく、

ご縁が

「きたぁ〜!」

である。

 

楽しみがまた1つ増えた。