きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

ぐりとぐらの卒業式。

この3月に、2人のお子さんが小学校を卒業した。

1年生から今まで6年間、私の元に療育に通われており、2年前に施設を退職してからも私が開催している会に月1通ってくれているお子さんたちだ。

お一人は何度かこのブログにも登場している「愛され王子」。

もうお一人も、丁度、愛され王子と発達段階が同じ様なお子さんだ。

私はこのお二人を、「ぐりとぐら」と密かに呼んでいた。それくらい愛らしいお二人なのだ。

 

時々深い縁をいただくお子さんが現れるのだが、正しくこのお二人はその第二弾。

私がこの療育の世界に入ることになった第一弾のお子さんたちは、それぞれ2、3年前に高校を卒業し成人している。12年のお付き合いだった。

 

ぐりとぐら」のお二人は、それまでお互いにコミュニケーションが得意ではなかった為、波長が合うには合うが、通常の友達の関係性ではなかったのだけれど、私の会に参加するようになってすぐ意気投合し、今では仲良しになることができた。

1年生の時から、ゆくゆくこのお二人はそういう関係性になるであろうことは分かっていたが、6年経って、お互い成長し、言葉で意志を伝えることが上手になり、他者への関心が出たり折り合いの付け方も学び、ようやく機が熟したのだろう。

お互いに、「友達」を心の底から欲していた。

欲していたけれど、相手との距離の詰め方が行き過ぎていたり、気持ちのコントロールが上手く行かなくて、障がいを持つ子ども同士が関係を築くというのはなかなか上手くいかないものだ。

定型発達児とならどうかというと、これもまた対等な関係を築くには、何かと配慮が必要になる。いわゆる、お世話を焼かれすぎて「お客さん」状態になったり、相手が我慢しすぎて破綻するということにもなりやすいからだ。

丁度発達段階が似ていて、しかもお互いに、心を寄せ合える相手に出逢えるというのは稀だろう。

その稀な相手がすぐ側にいたのだ。青い鳥みたいに。

 

某日、月1の会で、このおふたりの卒業おめでとう会を行った。

先に卒業したお子さんの式での勇姿を動画でいただいていたので、それを皆んなで鑑賞した。スーツを着て、卒業証書授与も立派に行い、見違える様な格好良い友達の姿に、もうお一方も、式のイメージが湧き「頑張る!」と気合が入ったようだ。

ご両親は、絶対に式では泣いてしまうとハンカチやらティッシュやらの用意をして挑んだそうだが、実際は成長した我が子の姿にお二人でキャッキャと興奮し、周りの保護者がおいおい泣いておられる中、終始テンションが上がって大喜びしておられたそうだ。

 

不安と困難の多い子育てだったことと思う。

6年前に、寄り添うようにして見学に来られたご両親のお姿を今でもありありと思い出されるが、この6年間で、お子さんが、無理だと思っていたことも出来るようになり、大きく花開いたからこそ、恐らくこの先も明るい希望が見えておられたに違いない。

ご両親が卒業式で我が子をその様な明るい心持ちで見られることができたことが何よりも嬉しかった。

 

ご家族にとって大切なセレモニーの様子をこうしていつも見せていただけるというのは本当に有り難く幸せなことだ。療育者冥利に尽きるといつも思い、お母さん方のお気持ちに感謝している。

 

4月の会で会うときは、お二人とも中学生。

 

これからもご縁は続く。