きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

日々の中でも発達を促進させる為のトレーニングはできる。

私は現在、発達改善介入トレーナー&アドバイザーとして活動しています。

実際に活動の中でトレーナーとしても直接介入し、効果的な方法をご両親や学校の先生、児童発達支援•放デイなど関係者にお伝えアドバイスもする、といったものです。もちろんお悩みのご相談にもアドバイスをしています。

 

子どもたちは皆、もれなく発達過程にあります。

今では発達障がいも広く知られるところとなり、様々な療育(発達支援)方法が編み出され、実施されています。

ところが、理論はあっても、それを実践する為には、まずトレーナーが自分の行動を精査し、技能を身に着けなくては、せっかく効果があると謳われる方法であっても、子どもたちに施してあげることができず、何年経っても成果が出なかった、ということになりかねません。

療育者には、鋭い観察眼と、深い思考力、考察力が必要です。そして、同時に瞬時にその場で目の前の子どもたちの動向と心の動きを察知し、それに応じた手立てを繰り出せる瞬発力が必要にもなります。子どもの言動を変容させる前に、自分自身が様々なタイプの子どもたちの障がい特性に応じて変容できる、そして時には気配を消し黒子に徹することもできる。そんな風に自在に立ち回ることができるスキルが必要なのです。実はそれが一番難しく困難なことかもしれません。

広く認知されだした発達障がいではありますが、実際の療育(発達支援)現場では、この高いスキルを持ち合わせた人材はそう多くはありません。

ですので、児童発達支援事業所及び、放課後等デイサービスの運動療育などにお子様を通わせておられたとしても、なかなか目を見張るような変化を得ることができない、というお悩みも多いのが現状です。

基本的に私は子どもたちの教育や療育(発達支援)は涵養に考えることが良いと思っていますが、この涵養を取り違えてもいけないとも思っています。

適切な手立てを打てていなくて、ただ何となく運動をさせているだけ、でも自然と子どもが成長しているからそれが結果だ、という状態は少し違うかなと思うのです。

 

1日1時間から2時間。その間に学習やおやつ時間が入り、実際に運動できるのは精々20分。これを週に1回〜2回受けたところで、大きく成果に現すことができるかといえば、難しいところです。なぜなら、1週間経つ間に、また感覚が元に戻ってしまいがちだからです。せめて週に2〜3回、コンスタントに出来れば、体が上手くいった時の感覚をある程度覚えていて、次回は少し勘が戻るまで時間がかかるかもしれませんが、続きから取り組むことができます。週に2〜3回でもそういった状態ですから、週に1度で改善に繋げようと思うと、それこそ、かなり実力のある療育者でなければできないことでしょう。かなり実力がある療育者なら、例え週に1度でも、毎回ステップアップに導き、それを積み重ねることで短期間で劇的に改善することは可能です。

本来、療育といえば、それくらいの成果をあげてこそ、と思いますが、見渡してもなかなかそこまでできているところは少ないです。

適切に、介入すれば劇的に改善できるはずなのに、むやみに時間だけが過ぎてしまっているのを見ると非常に残念に思います。

思うように動かすことのできない体の中で、子どもたちはもがき苦しんでいます

みんなと同じようにしたいのに、何故かできない。どうしてだろう。とジレンマに陥ります。それを上手く表現することも難しく、胸にどうしようもない虚しさが積もります。

その虚しさ、悲しさ、憤り、が他害や自傷の形で噴出し、それにより更に理解されないという悪循環のスパイラルに入るのです。

思うように動かすことのできない体は、体の中で全体に張り巡らされた神経の連携がまだ上手くいっていない状態です。

脳の機能が上手く働いていない為に指令が出にくい場合もあります。

体全体の連携を進め、脳の機能が向上するのを助ける為に、運動はとても大切です。

思うように動かない体ではありながら、切磋琢磨して動いていく内に、神経が徐々に伸びていき、連携しはじめます。手や足などの末端に体重をかけ、体を支えるなどの粗大運動を重ねる内に脳の発達が促進されます。 

この時に、思うように動かない身体に刺激が入るように介入し、牽引する役目を担うのが療育者(トレーナー)です。

この療育者の息(声、目線、心)が子どもたちの息と、ぴったり合った時、子どもたちはふっと動きやすくなり、それまで絶対にできなかったことができる瞬間が訪れるのです。

そうやって、指導者(療育者)の指示に沿って動き、行動することができるようになることが、その後の学習の態勢を作る基礎となります。

なぜ、運動が学習の態勢を作ることができるかというと、運動の刺激を通して、自分自身の体を統合しコントロールする力が養われ、この自分自身をコントロールしようと意識を集中させていくことが理性を作っていくからです。

例え重度の知的障がいと自閉症を併せ持つお子さんであっても、この理性を保つ力が育まれることで、他者と共同注視し、指示者の指示を聞き、その指示に沿って動く為に自分をコントロールし、指示の通りに動いたり、模倣したりして行動することを繰り返す内に、論理的なことは分からなくても、その行動から法則性を見つけだし、それを学ぶことができます。それを体得するといいます。

その力を身につけることが「学ぶ」、ということになります。

この「学ぶ」力を身につけることができれば、勉強だけでなく、生活の中の基本的動作の獲得や、集団、社会のルールなど幅広く身につけていくことができます。

また、作業などもできるようになります。

将来自立•自律する時期が来た時に、「できること」が圧倒的に変わってきます。

 

そのお子さん一人一人が持つ力には個人差がありますから、限りなく切磋琢磨をしたとして、みんながみんな同じように成長できるかというと必ずしもそうではありませんが、そのお子さんの中で精一杯の力を発揮することができるレベルになり、それに応じた仕事などが得られれば、選択肢をぐっと広げることが出来るようになります。

 

その、自立•自律の時期までの貴重な年月をうっかり何気なく過ごしてしまっては勿体ないと思うのです。ましてや、大切な料金をいただき、療育を行うべき職にある側が、何気なく日々を送り、子どもたちをただお預かりした、というような状態で過ごしてしまうのは勿体ないことなのです。

 

それでも子どもたちをお預けできる場所があるというのはご両親にとってのレスパイトケアにもなりますから、良いことだと思いますが、放デイなどの療育に通わせているから大丈夫とは思わずに、日々の生活の中で、ちょっとした時間を使って、子どもたちの動きに合わせながら上手に補助をしてあげたり、誘導してあげることで発達を促進させてあげることができれば、こんなに有効なことはありませんよね。

放デイは週に何回かでも、生活は毎日のことです。

その毎日の中で少しずつ取り組むことができれば、1年経った時にはかなりの時間数になります。

塵も積もれば山となるで、1年後はきっとお子さんの動きや様子には違いが出ているはずです。

放デイからの帰り道、お買い物の行き帰り、ただ手を繋いで引っ張るだけでなく、

🟠子どもの足の動きに合わせて手を大きく振れるように繋いだ手を振ってあげる。

🟠テンポよく歩くことができるように「はい、はい、はい♪」と歩調に合わせて声かけをする。

🟠1本線の上を歩くとき、手を横に広げてバランスが取れるようにジェスチャーで教えてあげる。

🟠ふらつかないように目は前を見て、と声をかけ、子どもの目の横の位置で見る方向を指さす。

🟠10分でもいいから公園に寄って、1つでもいいから、遊具にチャレンジ。

🟠昨日は1段目だったから、今日は2段目行ってみようか、とジャングルジムを登る。次は手はそっち、足はこっちだよとどこに手足を置けばいいか伝える。子どもの視界に入る少し斜め上を、目に見えない磁力で牽引するようにリードする。

🟠ママとあの木まで、よ〜いドン! 木にタッチ!ってするんだよ、と目標物を指し示す。

🟠よ〜いドン!といって一緒に走りながら「ストップ」と言ったら一瞬で止まるゲームをする。

🟠空き時間にまねっこゲーム(片足で立つ、丸まってしゃがむ、手をついて片足を上げる、といったバランスを取るポーズ等)をする 

🟠その場で両足でぴょんぴょん跳ねる。

🟠抱っこして、お子さんにしがみつかせ、大人は手を離す(落とさないように)。

🟠おんぶや抱っこしたままグルグル回る。

🟠子どもにジャンプさせる時には、1、2の3!で、「2」の時に膝が曲がるのを確認して、「3」で胴体を持ったり、手を繋いで持ち上げたりしてジャンプさせる。

🟠一本のロープ(縄跳びなどでも良い)を置いて、ぴょんと飛び越す。

 

というように、簡単な動きでも良いので、手本を見せながら、お子さんの何気ない動きに着目し、少し噛み砕いて声をかけたり、補助してあげたりして一緒に遊んであげるだけでもぐん!と違ってきます。

発達障がいを持つ子どもたちは、模倣をするときに必要なミラーニューロンという神経細胞が活発に働いていない場合があります。その為、ただ見守るだけではなかなか発展できないことも多いので、子どもが聞きやすい声かけ、手本、磁石の様な牽引力で、教えてあげていってあげることが必須なのです。この時、いやだ!と思えば反発しますが、好き♪やりたい♪楽しそう♪と思えば取り組んでくれます。何を伝えているかをはっきり表してあげることで不安を軽減させてあげることができます。

発語の無いお子さんには、見える場所で指さししたり、ジェスチャーをして教えてあげることも大切です。

 

そんな余裕無いわ、という声も聞こえてきそうですね。

発達障がいを持つ子どもたちと一緒に遊びや運動をするというのは、容易いことではありません。熱心にしようとすればするほど上手くいかずに、疲弊するかもしれません。

でも、その、大人が感じるしんどさは、そのまま子どもたちのしんどさです。

毎日の家庭や学校での生活の中で、上手く動くことができない体を使い、私たちにとっては容易くできる何でもない動作をすることすら、子どもたちにとっては至難の技で、重労働です。

でも、そんな大変さを共に体験し、自分事として頑張ってくれる人に、子どもたちは心開き指示に沿って動こうとモチベーションを上げてくれるのです。

上手くいかずに汗をかいたり、大声で笑い合ったり。そういった時間が親子の愛着形成も促進させてくれます。

お忙しい毎日だとは思いますが、お子さんの成長を一緒に楽しむ♪というような遊び心で、いつもの日常を有効に使って、是非未来に繋げていってあげて欲しいと願っています。