きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

(続)意味があった福山祭り。

昨日から久しぶりに福山雅治さんの歌声を1日聴いている。それを勝手に「福山祭り」と名付けた。

勝手に私が福山さんの歌を久しぶりに聴いて感動したからといって、それ自体何の不思議もなく、それを夫に聞かせたからと言って、それもただの勝手で、何も珍しいことでも何でもない。

ただ朝一番の澄み切った美しい青空と、福山さんの甘美な歌声が合わさったことで、それは私と夫にとって、ある年の冬の贅沢な思い出の1ページとして残るだけだ。

 

ところが、2人で喜んで歌を聴いていると、つかの間前に止まった車のナンバープレートが「福山」ナンバーだったことで、俄に様子が違ってくる。

福山ナンバーなど、福山に行けばわんさか走っていることだろうが私の住む地域ではめったに見ない。というか、私は初めて目にしたのだ。

初めて目にした瞬間が、福山雅治さんの曲ばかり聴いている最中なものだから、この出来事で、一気にそこに意味合いのようなものが出た気になってしまった。

意味があるとしたら何なのか、、、。

 

そのことを昨日ブログに書いたのだが、この話、なんとそこでは終わらなかったのだ。

 

 

 

夫は今日、車を買った。

ずっと輸入車に憧れていた。

本当はスポーツカーに乗りたかったことだろう。あのエンジン音が堪らないのだそうだ。

その辺り、女性にはあまり共感しにくいところだ。

ただ、自分で買うのだから、気に入ったものに乗ってもらいたいと願いつつも、生活の足でもあり、遠方の夫の実家への帰省のこと、(私たち特有の引っ越しなど荷物を結構自分たちで運ぶ習性)などと考慮して、それなりの荷物が載せられることや、私の軽と合わせて、ある程度人を乗せるのことができる車、そして何より毎日の通勤に適したもの、という要望は出していた。

なので恐らく葛藤もしたであろうが、まず最初の輸入車は生活に即したもので、金額的にもさほど張らない中古車に妥協してくれたらしい。

夫は若い。

まだこれから幾らだって好きな車と出逢うだろう。買い替えの時、条件が揃えばもっと良い車にも乗ることが可能だ。

そう夫も考えたのだろう。

選んだ車はフォルクスワーゲンだった。

ドイツ車で堅実だ。

色はブルー。

スマホで画像を見て決めた。

ブルーにも色々あるけどな。素敵なブルーだったらいいな。

そんなことを相談しあった。

私は本当は中古の輸入車は嫌いだ。

なんと言っても故障が怖い。そしてその修理代が高額。税金も高い。

だけど、日頃本当に奮闘してくれている夫にも喜びが必要だ。

内心、心配しつつも、そんな気持ちで納車日を待った。

 

その納車日が今日だったのだ。

東京からやってきたその車が、近隣の市にある系列の店舗に陸送され、整備され待っている。

午後から駅まで車で行って、そこから電車に乗って、初めてのお店へと向かった。

駅までは車の中で、福山くんと稲葉さんコラボの「Jupiter」を音量大にして聴きながら走った。

今日も福山祭りが続いている。

 

この日を迎えるまでに夫は忙しい毎日の中で懸命に車を探していた。

何年もレンタルできる輸入車で試し乗りしながら探していた。

そしてとうとう、今日、選んだ車と対面できるのだ。手を叩いて飛び上がりたいほど嬉しいに違いない。

だけど、冷静な夫はその喜びを内面に留め噛み締めている様子だ。

 

待ち合わせの駅に来ていた車に乗り、店舗へと向かう。

ついた先はガレージで、その隣に店舗が併設されていた。

 

ガレージにはLOTUSの車が何台も並んでいた。

ケータハムのセブンという昔の車もえっちらおっちら運ばれている。なぜ、えっちらおっちらか?それはエンジンを外している為人力で押していたから。

 

そんな周りの車に気を取られキョロキョロする私たちに声がかけられた。

「こちらです。」

すぐ側にある車が指刺された。

昨日、夫を会社に送る時に見た、澄み切った青空みたいな透明感のあるブルーの車がそこに停まっていた。

予想外に素敵なブルーだった。

2人で心がときめいた。

年式は古いがドイツ車が良いのか塗装も内装も悪くなく、手入れが行き届きピカピカしている。

持ち主の拘りでミラーはシルバーに変えられ、ライトも綺麗だ。

それがまた、このブルーを引き立てていた。

2人とも車内に入り、お店の人から扱いについて説明を受ける。

古いけど、一応ちゃんとナビはついている、よかった。

整備しながらかけていたのだろう。FM802がかかり、パーソナリティの声が聞こえたが、説明を受け始めてからすぐ曲が流れ始めた。

 

この曲、、、。

 

穏やかで静かなバラードだった。

甘く、聴き惚れてしまいそうな魅力的な声。

 

嘘でしょ。

歌っているのは、福山雅治

私の知らない曲だった。

 

でも、澄み渡った青空や、静かで落ち着いた夫に似合う、素敵なメロディー。

どうして、このタイミングで福山くんなんだろう。

 

夫も気づいた。

 

説明が終わり、帰り道。

 

「ねえ、福山くんかかってたねぇ」

「うん、不思議だね」

 

一昨日の朝の5時。着替えを忘れて早朝バイトに行った夫に届けに行く道中、たまたまかかった福山くんのスコール。

あまりに良くて次の日夫に聴かせていたら、福山ナンバーの車が前に止まった。

それがあったから、今日このタイミングで福山くんの歌がかかったことに意味がもたらされる。

 

一体どんな意味なのか。

 

きっと、この一年頑張った夫に、そしてずっと車を探していた夫に、

「この車だよ」

って、教えてくれるサインなんだ。

「これでいいんだよ」

なのかもしれない。

 

何にせよ、新しい仲間が我が家にやってきた。

「よく来たね、これからよろしくね」

そう言って、なでなで。

 

さあ、家に入ろうか。

ドアを閉めて、ロックした。

 

あれ、ラゲージルームの灯りが消えない、、、。

 

 

輸入車って、故障がつきものよね(笑)

 

明日、またお店に連絡しなくちゃ。