心配していた体調も、なんとか調整でき、予定していた通り、息子と妹と3人で会いランチすることができた。
妹の仕事が1週間休みで、時間ができたことによりできた約束だった。
初めは今週月曜日に会うことになっていたのが、妹の都合でドタキャンになり、その日は私と息子2人だけでのランチをしたばかり。
息子の希望で焼肉を食べた。美味しかった。
ところが妹から別の日に会うセッティングをして、と言われた。
息子は私と同じで、予定を詰めるのが嫌い。
理由は私とは違って、自分の体調をコントロールするのが難しい為、余裕がないと調整ができないのだろう。詰めて出歩くと疲れて調子が狂ってしまうから。そして、精神的な負荷の回避。
なので、(月)の約束も、1週間前にしたものだった。彼は他に何の予定もないのに。
そんな息子なので、(月)がダメでも次の日に、とか、同じ週に、と言っても、難しいのだが、今回は、一旦断った後に、「やっぱり会います」と返事が来たのだった。
恐らく闇雲に日を開けることに無意味だと気づいたのだろう。一旦断ったことで、気が楽になったとも言える。
そんなこんなで実現した3人でのランチだが、、、。
実は、妹と息子が会うのは、18年ぶりのことなのだ。前に会ったのは息子が10歳の時。別に遠くに住んでいるわけじゃなし、電車で30分ほどの距離。だけど、色々と事情があり、18年も空いてしまった。
当然、妹は成人した息子の姿を知らない。
息子は妹のことを全く覚えていない。私の話の中だけで聞く伝説の人みたいになっていた。
私にはもう一人妹がいる。今日の妹とは双子の姉妹だ。そのもう一人の妹とは二年前に会ったことがあり、強烈なインパクトを受けていて、今日会う妹は、もう少し穏やかな雰囲気で落ち着いているのだろうと思っていたらしいが、後で聞いたらやっぱり強烈なインパクトを受けたらしい。
2人とはピザを食べた。これも息子の希望だ。
息子は先月誕生日を迎えている。いわば、誕生日祝い。
とっくに成人した息子と、私の5歳下の妹が並んで座っているのを見ると、似すぎていて姉弟のようでおかしかった。
妹たちは背が高く、今日の妹は166センチ(実際は170センチに見える)、もう1人は164センチ。息子は176センチ。娘も確か164辺り。私一人ちんちくりんだ。
何か、妹と息子が並んで座っているのをピザを食べながらボンヤリ眺めていたんだけれど、ここにもう一人の妹と、娘が並んだら、何というか、肉食獣の、ヒョウとトラの集まりみたいやなぁと思ってしまった。
みんなやっぱり似ているし、みんなやっぱり目力が強い。視線が鋭い。何と言うか、一重瞼なのに、割りと大きい目、形に角があってシャープなのだ。そして性格もアグレッシブ。
下を向いていた息子がふとした時に私を見上げる目などは一瞬凍りつくような、刺すような視線で、母である私でも「ひえぇ」と思うくらいだ。勿論その時息子には何の感情もなく、ただふと見ただけ。
私も彼と似ているわけで、他者視点で考えた時、恐らく私と働いてくれていた職員の方も、私にふと視線を送られ、凍りついたことがあったのではないかと察する。私の心の中は穏やかで慈愛に満ちていたとしても、それが表面に表れにくいとしたら残念なことだ。
目の形なんだから、仕方なく、不可抗力なのだけれど。
今や私は目の病気もあり、視力が悪くなっているが、妹と息子は未だに視力2.0、、、と言われているが、息子はそれ以上っぽい。
その目の良さも、目力に影響を与えているだろう。
息子は父親(私の前夫)もトラのような眼光の人だったので、ハイブリッド、いや、サラブレッドで可哀想w。
もし、我が親族に、身長170センチの草食動物のような優しげな夫がいると、猛獣に囲まれた羊さんになってしまうね。
と言ったら、2人ともうんうんと頷いていた。自覚ありらしい。
妹が言った。
「私、友達にも、『あんた、ヒョウだよ』と言われている」と。ほら、やっぱり。
妹がお手洗いに行くと席を立った時に息子が言った。
「ちょっとママだけ妹たちとは違うね。」
夫も以前言っていた。
「きらめきは、息子や娘とはちょっと違うね。」と。
どう違うのかと息子に問うたら、
「えっと、なんかちょっと上品」だと。
ああ、良かった。安心しました(笑)
私も苦労していますもの。丸くもなります。子どもたちに関わるお仕事しているんですもの。品は大事ですわ。愛も溢れるでしょう。
「じゃあ、私は皆んなとはちょっと違う、あまり似てないってことね?良かったぁ」と言ったら、
そこへ帰ってきた妹に、
「お姉ちゃん?それ、皆んなを敵に回すよ?w」と言われたw。
そういえば、うちの母だけ、「のほほん楽天、天然母ちゃん」だった。
みんなの目力は、うちの父譲り。
私は今、どちらかといえば母よりに変化してきている。どうやら、母のやんわり部分の遺伝子も発動してきているのだろう。
妹はもう一人の妹と仲が悪い。
息子は娘と絶賛仲違い中。
母は、妹と妹の中に挟まれ苦労していた。
私は息子と娘に挟まれ苦労している。
それも、遺伝子のイタズラなのかもしれない。
母はいつも、家族で仲良くしたいのに、と言っていた。「双子でお腹の中にいた時は、お互いくっついて育っていたはず」と妹たちによく説いていた。
その母の気持ちが、今の私にはよく分かる。
妹が帰った後、その話を息子に「母と妹たちの話」として聞かせた。
息子の心に何か思うことがあれば良いなと思う。
こうして、ヒョウとトラ年生まれのトラ男とのランチは和やかに終わった。
なんだか、遺伝子、DNAの偉大さを目の当たりにし、考えさせられた日だった。
自分一人では自分のことは分からないけれど、似た相手を見ることで自分を知る、ということはあると思う。
18年ぶりに会えたことは息子にとっても大きかった。
めでたし、めでたし。