きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

美しい人。

 

BUCK-TICKの、櫻井敦司さんが亡くなった。

あまりのショックに思わず声が出てしまった。

 

1987年。

TV画面の中に、きらきら煌めく流星の様に突然現れた。

青白く光るバック。そして金色の長い髪が美しく散りばめられ、芸術的だ。そう思った。

ただただ美しかった。

 

ビクターのCDラジカセ(CDian)のCMに登場した、BUCKーTICKと、その1stシングル「JUST ONE MORE KISS」は、36年経った今も鮮烈に私の中に刻み込まれている。

 

儚げで危うい高音と地の底を這うような低音、ビブラートの聞いた個性的な声は、今なお衰えず、ますます深みを増していた。

狂気と妖しさを孕みながら、その中に神々しいほどの清らかさを持つ稀有な人。

 

16歳。

深夜、お気に入りのライブビデオを食い入るように何度も見て、聴いていた。

惡の華「スピード」「M・A・D」「HURRY UP MODE」「ROMANESQUE」「狂った太陽」「...IN HEAVEN」「MOON LiGHT」「HYPER LOVE」

何度も何度も聴いていた。

 

その頃のことを知らない夫に、最近、冒頭のMVを見せて一緒に聞いていたところだった。

 

 

 

 

『JUPITER』

 

歩き出す月の螺旋を 流星だけが空に舞っている。

そこからは小さく見えたあなただけが

優しく手を振る

 

頬に流れ出す赤い雫は せめてお別れのしるし

 

初めから知っていたはずさ 戻れるなんて だけど・・・少しだけ

忘れよう全てのナイフ

胸を切り裂いて 深く沈めばいい

 

まぶた 浮かんで消えていく残像は まるで母に似た光

そして涙も血もみんな枯れ果て

やがて遥かなる想い

 

どれほど悔やみ続けたら 一度は優しくなれるかな?

サヨナラ 優しかった笑顔

今夜も一人で眠るのかい?

 

頬に流れ出す赤い雫は せめてお別れのしるし

今夜 奇麗だよ月の雫で 汚れたこの体さえも

 

どんなに人を傷つけた 今夜は優しくなれるかな?

サヨナラ 悲しかった笑顔

今夜も一人で眠るのかい?