きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

スペクタクルな夜空。

姫路城に行く前夜、成り行きでドライブをすることになって、山に向かって車を走らせていると、その日の朝に丁度スマホに上がってきた情報で見た展望台の看板が出てきたので、行ってみることにした。

写真で見ると、ひらけた場所だったので、すぐ着くと思っていたけれど、違っていた。

道はどんどん、どんどん、細くなり、車一台やっと通れるくねくね道に。周りは何もない真っ暗な山道。だんだ心細くなってきた。

どこまで続く?この道は・・・と、思った時、とうとう着いたみたい。急に電気のついた整備されたトイレが入り口にあり、その奥に駐車場が現れた。こんな奥地になんて、誰もこないよ。さっきまでそう思ったのに、駐車場には10台近く停まっていた。もう辺りは真っ暗。時間は23時を越えていたと思う。よかった、みんな怖い人たちじゃなさそう、よく見えないけど)・・・。純粋に夜景を楽しもうとする人たちのようだ。

 

車から一歩でた。

上を見上げて驚いた。

 

頭上は満天の星空が広がっていた。

何年ぶりだろうか?

徳島の美馬郡の山中でみた、降ってきそうな天の川ほどではないが、少し山を上がっただけで、ここまで見えるとは思わなかった。星は見えなかっただけで、無くなったわけではなかった。

真っ暗な道を、進むのは気が進まなかったけれど、この先にもっと開けたところがあるよ、というアドバイスを無下にもできず、せっかくここまで来たのだし、という気持ちもあって行ってみることにした。

 

行ってみてよかった!

町の煌めきと、星の輝き、そのコラボが美しい。

写真に収めることはできなかったが、流れ星がいくつも、いくつも流れていった。

流れる前に、ゆらゆらっと揺れてから流れるように見える。動かない、と思っていたものが急にゆらゆらっと揺れて、ヒュンっ!と流れる。

なんだか幻想的で不思議な世界だった。

 

しばらく楽しんだあと、寒いので撤退することに。また真っ暗な下りの道を車で走りながら考えた。

昔は夜は今ほど町の灯りはなかった。山はさらに真っ暗闇。どんなに怖かっただろうか。

だけど灯りがなかったからこそ、空には今日の数など比べ物にならないほど星が瞬き、それこそ降ってきそうな星空が見られただろう。

星だけに焦点を当てると、今は残念な時代でしかない。

でも、今日最後に見た景色はどうだろう?

町の灯りが夜景となって輝き、空には空で多くの星の煌めきが見えた。

 

町の輝きと、星の煌めき。

これは、今を生きる私たちにしか見ることのできない景色なのかもしれない。

空には私の好きなオリオン座が輝いていた。