きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

友情。

いつもプンプン。ちょっと当たっただけで怒って叩いてしていた子が、最近なんだか大人しい。しっとり優しいお姉さんになっている。

常々、プンプン丸の時には、

「どうしたの?可愛いお姉さんが台無しよ?」

と第一声をかけていた。

こう言われて嫌な気持ちにはならないから、大抵ガバッと抱きつきに来る。そっと離して、そこから「何か嫌なことあったの?」と聞けば、プンプン丸も、すぐに素直に心を開いて、たった今あったばかりの「嫌なこと」を教えてくれる。

「そうかぁ、そうだったんだね」と言ってから、相手の行動や、その子の行動を時系列で辿り、どうしてそういうことになったか説明し、お互い謝る点があれば謝ることになる。さっきまでのプンプンもどこへやら、謝れたら気持ちがすっきりするんでしょうね、晴れやかな顔になる。

 

そんな子が、最近ご機嫌で、やんわりしたお姉さん言葉を使っているし、ちょっとした些細なことに反応して怒ったりしない。どうやら学校で、仲の良いお友だちができたみたい。トイレもついてきてって言われるくらいに。それは嬉しいだろうなぁ。初めてできた仲良しさんなんだろうね。

 

そんな話を終わりの会でしていたら、その子の隣に座っていた子が、

「それって○○ちゃん?」と聞く。

学校が違うから、知らないはずなのに、また

「それって○○ちゃん?」と聞く。

 

そこで当人が「あっ!」と思い出した。

「あぁ、それは違う友だち。忘れてた。」

 

そういえば半年ほど前まで、ちよっと上手くいきかけていた友だちのことを言ってた時があったね。仲違いしてしまったようだけど。

そんな、当人も忘れていた子の名前をちゃんと覚えていてくれた、隣に座っていた子。

その子はもう5年も前から当人と仲良くしたいと思っていてくれた子。なかなか気持ちがすれ違うばかりで、お互いに仲良くしたいと思っていたのに思いが通じてこなかった。

 

学校のその仲良しさんは、きっとあなたの良いところを見つけて分かってくれたんやね。そんな友だちが見つかってよかったね! 

この教室にも、あなたの良さをちゃんと分かってくれていて、もう5年も前から仲良くしたいと思ってくれていた友だちがいるよ?ほら、隣の☆☆さん。ねえ?☆☆さん?

と声をかけた。

「うん!そうだよ~。うふふ」

と☆☆さんがうれしそうに笑う。

ようやく気づいた当人は、にっこり笑って

「あ・り・が・と❣️」

「どういたしまして❣️」

と☆☆さん。

 

お互いに相手の気持ちが分かりにくいばかりに、上手くいかなかった2人。お互いに成長して、やっと思いが通じあいました。寄り添うように座って、ニコニコ柔らかい笑顔で微笑む2人。

とってもいい光景で、なんだかまたキュン♥️としました。

 

こんな素敵な日が訪れるなんて。

 

奇跡もまた、願えば叶う。