きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

かまきりの姫。

いったいどれくらい知ってます?

かまきりの種類。

 

私はオオカマキリしか知りませんでした。

それが今年の夏は、

ハラビロカマキリ

チョウセンカマキリ

なんているって初めて知ることができました。

ハラビロカマキリは、オオカマキリよりカマが太くて、お腹も太く腰が横に張っています。どちらかというと、ずんぐりむっくり。

 

ある日、私の仕事場にカマキリが現れたと、前に書いたことがありますが、大きさと首やカマの長さから、てっきりそれってオオカマキリだと思っていたのですが・・・。

 

カマキリの君が言うのです。

「これはチョウセンカマキリだ」と。

はて?そんな名前は初めて聞きました。

オオカマキリにそっくりだよ???」

という私に、

オオカマキリはな~、お腹が黄緑やねん。でもこいつはな~、お腹がピンク色やろう?これってチョウセンカマキリやねんで」

と、親切丁寧に教えてくれました。

なるほど、本当にお腹がうっすらピンクがかっています。

と、私たちがカマキリを眺めながら話をしていると、カマキリがジッとこっちを見るではありませんか。カマキリの目って見たことあります?とっても小さい黒い点があるんですよ。その黒い点が物を見ている目のように見えます。夜にはもっと黒い部分が広がります。瞳孔の様ですが、正式には偽瞳孔と呼ばれているそうです。本当は複眼なのでその点の部分で見ているわけではないのですが。

そのカマキリは、首を傾げてこちらを見ています。目が合っているように見えます。

そーっと指をカマキリの前に近付けました。頭から出る2本の触角をキューっと寄せて、私の指を探ろうとしています。なんだかダウジングの棒が動くみたいです。

「カマキリはなぁ、触角で匂いも分かるねんで~。メスはオスより短いねんで~。」

とカマキリの君。

「え?触角で匂いわかるん?」

不思議だなぁ。

カマキリは私の指をサワサワ触っています。なんだか嬉しいです。

そしてカマを振り上げて身体を大きく左右に譲ってダンスしています。恐らく威嚇しているのでしょうが、とても愛らしいです。こちらが動くとカマキリも動きます。

そっと床に下ろしてみました。走り出すととても速いです。

「よ~し、カマキリと競走するぞ~。」

私が走者です。カマキリの君はカマキリの補助です。

「よ~い、ドン!」

生まれて初めてカマキリと競走しました。勿論私が勝ちますが、スピードを揃えて楽しみました。意外とカマキリも真っ直ぐ走っていましたよ。楽しくて、カマキリの君とゲラゲラ笑いました。

終わってからもカマキリは私たちのそばにいて、私たちの動きに合わせて緩やかに動いています。まるでコミュニケーションが取れているかのようです。

 

ところで、このチョウセンカマキリ、他と同じように逆三の顔なんだけれど、どことなく優しく上品な顔つきをしています。ピンクがかっているからか、可憐です。触角が短いそうなので女の子なのですが、目が合っているうちに段々愛着が湧き、本当に可愛いなぁと思うようになりました。なんだかカマキリだと思えなくなってきたのです。

今年の夏は、カブトムシの夫婦もいて、その二匹の日常がとても人間ぽくて面白かったし、カマキリまで擬人化して見えてきて、ここまで昆虫が可愛いと思えたのは初めてでした。

「このチョウセンカマキリ、飼っているオオカマキリと交尾しないかなぁ?もし、交尾して、新種が生まれたらどうする?その時はこのチョウセンカマキリは先生が見つけたから、先生に賞はあげるね」

カマキリの君は意外と欲がありません。なんて殊勝なことをいうのでしょうか。

「その時は、あなたがもらってね。あなたが今からお世話をするんだから」と、二人で捕らぬ狸の皮算用です。

 

それから少したったある日、

カマキリの君が来て、入ってくるなり言いました。

「○○ちゃん(チョウセンカマキリの名前)、妊娠中~」

 

ストレートな物言いに虚脱・・・。

 

あれから何日も経ち、今頃チョウセンカマキリの赤ちゃんは産まれているだろうか? また今度会ったら聞いてみよう。

 

因みに、赤ちゃんのパパは、同じチョウセンカマキリだったそうです。