今朝は雨。出勤の時は本降りではなかったけど、空はどんより暗かった。
いつも見て通る山は、晴れの日は光をいっぱいに浴びて、キラキラ眩しいくらい。今は緑の中に赤やオレンジや黄色が散りばめられて鮮やかに見える。
打って変わって今日の様な空が雲で覆われて暗い日は、光が遮られているから山の色も落ち着いている。木々の影が濃さを増して、より暗く見える。山の表面に光が届いていないからか、赤やオレンジといった色たちは くすんだダークな色となり、緑と馴染み、晴れの日ほど目立たない。
代わりに鮮やかに目立っていたのは、黄色だった。
黄色しか目立っていない、といった方が正しかった。
光は、私たち生物が生きていく上で欠かせないもの。植物や動物たちを育てる。私たちの健全な心も作る。光が善なら、暗闇は悪。そう思うのが自然な流れかも。
だけど、光があると見えなかった黄色が、光が無ければ浮かび上がった。光があると見えていた赤やオレンジが、光がないと見えなくなった。
光があると、かえって見えなくなるものがある。
光がないと、隠れていたものが出てきて見えるようになる。
光があれば影ができる。
光が無ければ、影もまた、できない。
大切なことは普段は見えない。