24日、25日は静かで厳かに晴れ渡る青空で、窓辺でくつろいでいると、この世に二人きり?と錯覚しそうなほどでした。
ここ12年の内で、今年ほどクリスマスまでの時間をゆったりと楽しみに過ごせた年はありませんでした。
新しい部屋はクリスマス仕様に飾り、クリスマス音楽をクラシックやポップス、ジャズバージョンなどで流して家事や仕事をしたり、クリスマスマーケットに出かけたり。11月半ばから、指折り数えて、長〜く楽しめたのでした。
早くからクリスマスの準備に取り掛かられたのには理由があって、一つは私に時間ができたこと。そしてもう一つは、私の家で、それまで療育でお預かりしていたお子さんとそのお母さん一組をお呼びしてクリスマス会をすることになったから、でした。
クリスマス会というからには、最低限お母さんと子どもさんが喜んでくれる空間を醸し出したいではありませんか。
でも、我が家には既にクリスマスツリーは無く、どうしたらいいかな?とかなり思案して、あまりお金はかけないけど工夫しよう!ということになり、引きこもりで時間を持て余らせている息子を借り出して、あちこちツリーを見て回り、飾りを作るのに通ってもらうなどして、なんとかこれならいいな、と思える部屋になりました。
息子も、目的も行く宛もなしでは、早起きして外出する習慣は身につきにくい、というので、何かと理由を作っては家から出る習慣作りをしていた最中で、こうした張り合いのある理由はうってつけでした。
彼には、手先を使う作業をすることで脳に刺激を送り、日常的な短期記憶の力を呼び戻して欲しいと思い、窓辺にキラキラ光るお星様作りを担当してもらいました。
小学生の時は壊滅的に不器用だったのに、折り紙の師匠のいる折り紙クラブに入ってから、好きこそ物の上手なれで、かなり改善していました。
とはいえ、星の型は私が作っていますけどね。それを使って段ボールに型取り、金銀の折り紙も貼り、糸をつけてぶら下げます。
なかなか上手に出来ましたよ。
玄関を入ると真正面に見える壁や、リビングの窓辺に飾ると、イルミネーションやキラキラモールが無くても、華やかさを演出出来ました!
それ以外にも、クリスマスプレゼントに幾つか動物やコマを折ってもらったり。
自分が何かをすることで、誰かに喜んでもらえる。これって、仕事の基本ですよね!
肝心のクリスマスツリーはというと、、、
こちら。じゃじゃん。
300円のモミの木が描かれたタペストリーに、オーナメントセット(1000円台)を一つひとつ縫った丸カンに括りつけました。これなら毎年、違う雰囲気に飾りを付け替えることもできます。
趣味のガラス細工を入れているキュリオボード横の壁が、ちょうどよいサイズで空いてたんですよね〜。シンデレラフィット。
当日。
お母さん曰く、お友達をご自宅に呼ぶことはあっても、友達の家には呼ばれることがないというそのお子さんは、珍しい親戚以外の家にキョロキョロ。しばらくは興奮もあり、落ち着かず、気がそぞろになっていましたが、おやつ後、我を取り戻し、本領発揮で、学習プリント4枚に、毛糸でトナカイさん作りや、木のオーナメントにクレヨンで色付けなど取り組み、絵本を一緒に音読して、楽しみました。
実はこの日の目的はもう二つありまして。
一つは、どうしても、障がいを持っていると、お友達の家に行ったり来たりして遊ぶ機会というものを得るのが難しいということがありますが、だからこそ、「お呼ばれ」した時のご挨拶の仕方やマナーを伝えながら、学んでもらい、「お呼ばれ」する喜びも経験してもらいたい、というものでした。
場慣れをすることで、いつかお友達の家に「お呼ばれ」してもらう機会を得てもらいたい。そういう願いが込められています。
そして、もう一つはお母さんと2人で、行きは公共機関を使ってお越しいただくということでした。公共機関を使って出かけるというのは、なかなかにハードルが高いことなのですが、この頃は上手に電車にも乗れるそうなので、敢えて行き先を作ることでトライしてもらおうと。いわば、ちょっとした冒険ですね。こういうのを自立活動といいます。
何気なく過ぎる時間も、目的をしっかり持っていれば、ただ楽しかった!だけではなく、幾つもの収穫を得て、持ち帰ってもらうことができますからね。
実り多い、クリスマス会になりました。
帰り際、私のキュリオボードに向かった母子。そのお子さんは、お母さんの遺伝子を受け継いでとてもセンスが良く、綺麗なもの、美しいものが大好き。そして自分でセンスよく飾る能力も持っています。そんなお二人が、私が子どもの頃から集めてきたガラス細工の中から選んだお気に入りは・・・
お母さんがこちら。
お子さんは、こちら。
どちらも私の思い入れあるお気に入りをエントリー下さって感激♡
因みに私の一番のお気に入りはこちらと?
こちら。
ついでにキュリオボード内。
せっかく室内を装飾したので、別日には私の友人たちも呼んで集まり満喫。
そして、24日、25日は夫と2人でまったりとクリスマスを楽しみました。
駆け回る日々の中で、嵐の様に過ぎるクリスマスではなく、ある程度ゆとりある時間の中で準備から楽しみながら迎えるクリスマスは、心に潤いを与えてくれると実感した一ヶ月でした。
(ちょっとこげかけ)
また来年も良いクリスマスが迎えられますように⭐️