きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

成長は螺旋階段。

朝起きたら、またいつもと同じことが繰り返される。

こどもは泣き、ひっくり返る。

何とか食べて欲しいと一生懸命作ったご飯は、気に入らないとひっくり返す。

何度言っても、用意がスムーズにできない。

テレビを見たら止まらない。

園に行かない!学校に行かない!と玄関を出るまで毎日賭けだ。

何とか園•学校に行けたとしても、問題を起こして連絡が入る。

どうか、お友達に迷惑かせませんように、とヒヤヒヤして待つ日中。

帰ってきたら、また宿題、ご飯、お風呂、寝るまでが上手くいかない。

まるで戦争のような日々。

毎日毎日、同じことが繰り返されて、出口が見えない。

我が子の成長が見えない。

 

と、多くのお母さん、お父さん達が嘆いています。

癇癪が強い、こだわりがある、一時もじっとしていない、そんなお子さんを抱えて、途方にくれる夜。

 

真剣に、永遠にこれが続くのではないかと思えて真っ暗なトンネルの中にいる気持ちになる。

 

私は、そんなお母さん、お父さんを1人でも多く楽にしてあげたい。

そんな気持ちでこれまで出逢った方たちに伝えてきたことがあります。

 

それは、子どもたちの成長は、『螺旋階段』だということです。

 

螺旋階段を上から見れば、ぐるぐると同じ所を回っています。

毎日、あれこれ手立てを考えて打ってみても同じ。一向に変わらないように見えます。それは、子どもの成長を螺旋階段の上から見ている状態なのです。

 

螺旋階段は、横から見れば、丁度一周する度に、上に上がっていますよね。

この一周分が、お子さんの一年だと置き換えてみてください。

 

お子さんたちは、産まれてから、一年経った1歳の頃、首が座り、ハイハイができ、座ったり、つかまり立ちが出来たりしていると思います。

そろそろ母乳やミルクから、離乳食へと移行もしていきますね。

産まれた時は目もボンヤリしか見えていなかったのに、その頃には周りの世界が見えています。

 

2歳にもなれば、大抵のお子さんが歩いたり立ったり走ったりできているでしょう。

3歳になれば、2語文、3語文の簡単な会話が成立します。

お子さんによっては、発語が遅れることもありますが、「なんなんなん」「まんまんまん」といった喃語は発することが出来ていると思います。

 

4歳になれば、だいぶ足腰は強くなっています。

 

好き!キライ!も、意思表示できるのではないでしょうか。

子どもの成長は、一年単位で見てみると、この様に目覚ましい進歩を遂げています。一段、また一段と着実に上に上がっています。

大人の私たちからすれば、奇跡的な成長幅です。

 

学童期においても同じことが言えます。

あんなに小さくてランドセルに背負われているみたいだった我が子が、その重さにも負けず、背負って登校できている。

 

ひらがなも書けなかったのに、今では漢字を書いている。指折り数えて計算していたのに、いつの間にか暗算している。

幼いころより食べる量が増えている。

運動会に参加が出来た。

自分の気持ちを何とか説明しようとしている。

少し待ってくれた。

 

などなど、よくよく見れば、一年前には出来なかったことが出来るようになっていませんか?

 

お子さんは、確かに、一歩ずつ、成長していますよ。毎日は見えづらくても、時々思い出して、成長を螺旋階段の横から見てあげてください。

 

そういえば、成長している••••。

 

気づくことがあるはずです。