きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

予測できれば怖いものなし。

子どもたちの成長が見えない。毎日ぐるぐると同じところを回っているだけ。

そう感じていたお母さん、お父さんが、上から見ていたお子さんの成長の螺旋階段を、時々、横からも見られるようになり、気づきにくかった、小さいけれど、かけがえのない成長に気づきだすことができると、これまでのお母さん、お父さんの関わりが、けっして無駄ではなかった、ということに気づいてもらえると思います。

 

飛躍的ではないかもしれない。他のお子さんに比べたら、小さな一歩かもしれない。それでも、お子さんなりの、精一杯の成長を、確かに感じることが出来たなら••••。

 

次にすべきは、先手を打つこと。

 

朝、起きたら、そこからスタート。

また同じ1日が繰り返されるなら、繰り返しにならない為の手立てを先に打つこと。

 

先手を打つには、その状況に陥ってからでは遅いから。前もって方法を決めておきましょう。

「きっと明日は〇〇になる。いつもそうなる。予測が出来る。」

 

この、「予測が出来る」って大切ですね。

 

予測が出来れば対策が打てるんです。

対策が出来れば、実行することができます。

 

でも、相手は「こども」という生もの。

一回では上手くいかないかもしれません。

 

まずは、考えた対策(手立て)を、

①打つタイミング

②声のトーン

③子ども理解に入ったか?

などに注目しながら、上手くいかなかったら、その要因を探してみて、あと何回かは、その改善バージョンを、次の日また試してみて下さい。

 

3、4回目に変化がなければ、次のバージョンに移りましょう。

対策は一場面につき、複数アイデアがあると良いですね。

 

これがダメならコッチでどうだ?

と、遊び感覚で、試してみてください。

 

こんな方法、絶対効かないよね〜。

と、思う方法ほど、こどもは意表をつかれて思わずママの手中にハマっちゃった、ってことになりやすいです。

自閉症スペクトラムのお子さんたちは、パターンで生きていますから、初めは抵抗を見せていても、繰り返される内に、心と体の準備を始めます。聞いていないようで、ある日ポコっと受け入れて動いてくれた、ということも出てきます。

 

 

そしてきっと、今日はトラブルが起こるだろうな。ドキドキ。

 

そう予測ができたら、大きく深呼吸して。

こんなトラブルなら、こんな対応。

あんなトラブルなら、こういう対応。

と、前もって、対応を決めておくと良いのです。

 

思わぬトラブルだから、慌ててしまう。

 

でも、予測が出来ていれば、それは「想定内」に変わる。

 

「はいはい、また来ましたね。トラブルの連絡。」

「またやっちゃったのね、凝りないね〜。」と、気持ちに余裕か生まれます。

あとは腹を据えて、予め、決めておいた対応を、落ち着いて遂行すれば大丈夫。

 

こうしている間に、いつの間にか、お子さんに振り回されがちだった生活と関係性が、お母さんの手のひらでコロコロされるお子さんとの生活と関係性に、変化していきます。

 

「はい、来ました。やっぱりね〜」

と、余裕と予測のあるだけで、いつもと同じ生活は、ある種、ゲーム感覚で楽しめる生活へと変わっていきます。