きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

また出逢ってしまった。

えっと。。。

皆さん、まず初めに、私は。。。日本人ですよぉ。

大体、最後にオチや重きがあることが多いので、できれば最後まで読んでいただけると嬉しいです〜。

 

さて。

ある土曜日の午前中。

私は、あるスポーツセンターに夫と出向いた。

 

以前から、そこで月2回、発達に何らかの困難を持つお子さんたちの運動教室が開かれていることを知っていた。

地域の小学校や中学校を退職された体育の先生や校長先生たちが中心となって行われている教室だ。

これまで、土曜日は自分のところの療育が朝からガッツリ夕方まであり、そこへの参加はできないでいたが、今は責任者を退き、個人で活動をしている為、土曜日は空いていることが多い。

そこで、その運動教室で子ども達のサポートにボランティアで入っている私の知人の口利きがあり、私の個人活動のチラシを保護者の方々にお配りするために、どうぞお越しくださいと代表の方に言っていただいて、有り難くお伺いしたのだった。

午前中に児童の部と大人の部、それぞれ1時間づつ運動教室は行われる。

それぞれ10人から20人の参加者がおられ、メインの先生方の声かけによって3つほどのプログラムが行われていた。

そこにまずは私たちも補助として参加した。

 

まずは、全体でグルグル室内を歩く。先生の声かけが入ると、くるりと回ったり、反対向きに歩いたりと行動を変える。

この時点で、上手く指示に沿って行動できていないお子さんたちが見受けられる。

 

私たちは、この日新参者なので、まずは周りの先生方の動きを観察し、ボランティアの先生方の動きもさりげなくチェック。

この教室は、子どもの自主性を尊重し、のびのび楽しく運動する方針だと元より理解しているけれど、それにしても、ほとんどサポートには付いてもらえていなかった。

「やるよ〜」といった声かけがさりげなくかけられる。

しかし、無視!

うんうん、よくある光景だ。

で?

終わり。

それ以上には介入がもらえていない。

それどころか、声をかけられたお子さんたちは、表情も体も硬くして、余計に立ち止まってしまう。

うんうん、これもよくあることだ。

で?

どうなるかというと、先生方はそれ以上なす術も無く、周りを一緒になって走る。

「声をかけると、余計に反発しちゃって〜。どうしてあげたらいいかぁ。」

うんうん、難しいよね。難しいけど、、、。

 

難しければ、難しいほど、私の心はウキウキ、ワクワクし始める。

本当に難しいだろうか?

どんなアプローチも、受け入れてはもらえないだろうか?

という興味関心がムクムクと湧き上がってしまう。

私たちは新参者。今日は縁あってご招待いただいた立場。

元から活動されている先生方の動きから逸脱しすぎないように、動きすぎないように、抑え気味にしていたけれど、だんだん我慢ができなくなってきていた。

 

確かに、集団行動というものには、集団の力というものが発生し、意識レベルがはっきりと覚醒とまでいかない人も、指示がよく分からないでいる人も、大きな流れに入っている間に、知らない間に集団に沿った動きをしてしまう、という効果はある。

夏のプールの最後に、みんなで同じ方向に回って流れるプール状態を作って遊ぶ、「洗濯機」というものを、経験している人は多いはず。あれと同じである。

 

みんなでぐるぐるしていれば、そのうち、指示に沿って動けないお子さんたちも、つられている間に体が覚えて動けるようになるだろう。これをつられ行動という。

ただし、そうなるまでには、かなりの時間を要してしまう。

1回1時間。それを月2回。1年間で24回。

体の機能向上には、決して多くない時間。

声かけだけをもらっても、そこはなかなか効果に繋がりにくいだろうなあと思った。

 

みんながグルンと回っても、回らない、みんながスピードアップして小走りしても、スピードあげな〜い、声かけると余計立ち止まる〜ってしているお子さん二人の後ろから走り寄り、ガシッと背中に手を当てて、「さあ!行くぞ〜」と押し出しながら走る私。

お一人は手足に拘縮が見られるので、勿論、無理のない速さに調整している。もうお一人は身体的な困難はないけれど、精神的に硬さが見られた。

なんだ、この人は!?と、チラッと見られる。

ニヤッと笑う私。

ふん!とそっぽを向かれた。

一旦離れる。

1週して、また働きかける。

「ホイホイホイ!」とリアクション大きめで視界に入る作戦。

また来たな!という表情の一人。

「はい!スピードアップ!」

ここで、動きにくいであろうお子さんが、精神的に硬いお子さんを促し始めた。

お、これはチャンス。

いやいやだけど、つられて動き出したお子さんに、「あ、あなた、上手に走れるね!」と密かに声をかけた。

「え?」と私を見る。

目が合い、ニコッと少し微笑みかけて、私はまたその場を離れた。

 

これで、心と心は繋がった。

 

その後も走るスピードを、、、

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