娘が、「生きるってしんどい」と呟くようになった。
そう。生きるってしんどいよね。
鬱だからだ、というけれど、
結構みんな、そう、思ってるんじゃないかな?
娘は1月から就職し正社員になった。
大学生の頃からパニック障害を発症し、、、いや、先に中学生の時に不安症を発症し、給食が食べられなくなった。
それ以来、外食が苦手になったし、電車も乗りにくくなった。
建築やクラフトなどのデザインを学ぶ為、大学に通ったが、課題の直線が引けなくなった。
デザイン系の学科は課題が多く、提出前は泊まり込みになることも多いと説明会で聞いていた。
そういう学科で、奮闘しながら頑張っていたが、どうしても電車に乗れなくなり、スクールカウンセラーに相談したが、対応が悪く、本人が上手く状況を飲み込めなくなったらしい。
コロナ禍でのオンライン授業が終わり、通常の通学でないと単位がもらえなくなった。
それは国が決めていることなので、平等性という観点から、パニック障害を持っているからといって、個別対応でオンラインでの授業参加という配慮ができない、というのが大学からの説明だった。
ただ、そのスクールカウンセラーの説明では、言葉が足りず、逆に不配慮な態度を取られたことで、必死に前を向いてなんとか学業を続けたいと願う生徒の心に光を届けてやることが出来なかった。
娘は頑張り屋で、なかなか本当のところの泣き言を言わないが、相手がスクールカウンセラーだったので、私もこういう仕事をしているし、親として、大学へ行き、対応に出てこられたそこの心理学科の一番偉い先生に、配慮が必要な学生が拠り所とするスクールカウンセラーが、例え国の決まりだとしても、それを本人が上手く飲み込めるように言葉をチョイスしながら説明することが出来なかったということが非常に残念に思うと伝えた。
その先生は、物腰も柔らかく、こちらへの配慮も伺えたが、言葉の言い回しにどうしても大学側に都合の良い解釈が滲んでしまう。
こちらの説明をよく聞いておらず、歪曲してしまうところもあり、何度か冷静にそういった齟齬がある点を説明し、やっとこちらの主張を飲み込まれたようだった。
「大変勉強になり学ばせていただいた」と言ってくださったが、だからと言って娘の状況が変わるわけではなかった。
できる限りの配慮を考えては下さったが、時すでに遅し。娘は大学に通う気力を失い、退学することを決めた。
大学で、学生達に心理学やカウンセリングを教える教授でも、なかなか相手の「意向」や「意図」を掴むのは難しい。それで大丈夫なの?と心配になった。
そんな経緯で大学は中退し、それからというもの・・・・