きらめき 綴り

療育アドバイザーとして活動しています。日々の心の煌めきを大切にしています。

きらめき療育論:愛され王子。

世の中には、生まれながらにして人から愛される要素を備えている人がいます。

 

それは天性であり、羨ましく思っても、真似できることではありません。

 

容姿が良くても、それだけでは愛されません。

心が美しくても、それが表面に出てこないと、なかなか理解されません。

どんなに人と仲良くしたくても、伝え方が悪いと仲良くなれません。

両親からどんなに無条件で愛されていても、他者からも同様に愛されるかというと、それほど容易くはいかないのが現実です。

 

人から愛される、というのは、条件が揃っていて初めて叶うものなのかもしれません。

 

ところが、それを叶えた一人の男の子がいました。

彼は自閉症のお子さんです。

とても可愛い男の子で、ご両親や祖父母はたいそう可愛がっておられました。

療育施設の職員も、みんなこの男の子が大好きでした。

 

なのに、なぜか子供同士になると、その子がどんなに一生懸命誘っても、誰も彼の友達になってくれようとはしませんでした。

それどころか、どんなに大人が繋いであげても、逆に嫌われ拒否される一方でした。

とても可愛いくて、心が美しくて、人がとっても好きで仲良くしたいと思っているのにです。

 

今回は、そんな彼が、療育を通して学んだことを、自分でも必死に練習した結果、ちょっとしたことを習得したことで、気がつけば周りの友達の誰からも愛される「愛され王子」になったお話です。

 

子供社会は、私たちが思っている以上に厳しく、法則で成り立っていることをひしひしと考えさせられるお話で、それは私たち大人にとっても共通の、身につまされるものです。

自閉症のお子さんに、なかなか友達ができなくてお困りのご両親様、いじめ問題にお悩みの方、子どもの社会に関心をお持ちの方等にも読んでいただきたい内容です。

 

さて・・・・・。

この彼は、どのようにして「愛され王子」へと変わっていったのでしょうか?

 

 

小学校入学当時の彼は、思ったことをそのままの言葉で人に話すことが難しいお子さんでした。

頭の中に何か思い浮かんでも、口にしてしまうのは、その頃強く関心を持っていたキャラクターや物の名前でした。

例えば・・・、

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