姫路の、お城が見える一角に、とても素敵なミュージアムがあることをご存知でしょうか?
梅雨入りをして、鬱蒼とした気分の時には、たまには目が覚めるような綺麗なもの、ゴージャスな物などを見て、テンションUPしませんか?
そのミュージアムは、姫路城の西部中濠と船場川の間に南北に伸びた千姫の小径と言われる土の道の近く、白鷺橋を渡った所にある、個人オーナー所有のカーミュージアム「トリノ」。
子供の頃、みんなの憧れだったポルシェやフェラーリ、ランボルギーニ。真っ赤なカウンタックは男の子ならミニカーの一つや二つ、持っていたんじゃないでしょうか?
そんな夢のようなスポーツカー。しかも生産台数が少ない、世界的に見ても希少価値が高いヴィンテージカーがずらりと並んだ圧巻のミュージアムです。
建物はシンプルな佇まいなので、外観だけでは、まさかこれがカーミュージアムだとはすぐにはわかりません。
立体駐車場だったものを改築して、ぐるぐるコースを回って下りながら見ることができる展示形式にしたものだそうです。
だから、コンパクトでありながら、効率的な構造です。
一歩中に入ると、街中で、1台見るだけで「おお!」と興奮するスポーツカーが、50台近くもショーケースに並び、ピカピカに保存されていて驚きます。
これはシボレーですね。
ガルウイングがかっこ良すぎて痺れます。
このジャガーはエメラルドの様に輝いて素敵なんですよ。
中にはビートルズのRingo Starrのためにカスタムされた1957年シボレーベルエアも展示されていました。
この炎の塗装の車には見覚えがあります。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。昔はビートルズのアニメも放送されていて、子供の頃は好きでよく見ました。そのアニメに出てきたかどうかは分かりませんが。(なら、どこで私は見たのだろう?)
でも、知っている、しかし、テレビの中だけで見ていた車が、しかも世界的に有名なスーパースターの車が、今目の前にある。それが一番私のテンションを上げたかもしれません。
そういう意味では、このイギリス製のデイムラー•ダブルシックス。英国王室と共に歩んだ車なので、もしかしたらエリザベス女王も乗っておられたかも?と想像しただけでも、ときめきます✨
縞模様が美しく気品あるデザインです。
私のお気に入りはこの白いフェラーリ。1972年ディーノ246GTSです。シルバーのラインと、丸いお目々がとても上品で可愛いです。
さて、いつかこんな素晴らしいスポーツカーを所有して、私も乗れる日が来るのでしょうか? 手が届かないはずの憧れの高級スポーツカー達が勢ぞろいする、夢の空間、トリノミュージアムでした。
このミュージアムは、「コーニッシュ」というレストランも併設されています。
席からは私の大好きな白鷺城と呼ばれる姫路城が見えます。
店内はテーブルや椅子もとにかくシンプル。その中に品の良さが溢れ、センスの良さを感じさせます。
お料理はとにかく期待を裏切らない美味しさ。
車にはあまり興味がないわ•••という女性でも、行ってみれば虜になること間違いなしです。
これだけの車達をコツコツと集め、整備し保管されてきた、その資金は勿論のこと、スポーツカーにかける情熱を持ち、私たちに大切な歴史的名車たちを、惜しげもなく公開して下さる、オーナーの中村俊根さんを尊敬します。
姫路に行かれた際には、是非立ち寄っていただきたいミュージアムです。