今日は新しく購入した車の一ヶ月点検だった。
午前中は、某市の障がいを持つ子とその親の運動の場に2時間参加し、いつも通り汗だくになりながら、急いで帰宅。そして夫と合流してまたディーラーの元へ急いだ。
店に入ると、前にも書いた20年来の担当者が現れ、開口一番、「移動になりました」と告げた。
新入社員の時に出逢い、今日まで20年間ずっとうちの車を担当してくれていた人だ。
客と担当者というよりは、人と人として歯に衣着せず、率直に広く深く話をし、関係を築いてきた人だった。
私の波乱万丈、紆余曲折も知っている。
その人が、移動になったのだ。
昨年度から、昇給をかけて研修を何度も受けていた。4月に会う時には、その結果を伝えられると思います、と言っていた。
それが今日だったのだ。
結果は数日前に辞令として出されたそうだ。
移動ということは、合格。昇格したことを表す。
なんと。とうとうその時が来てしまった。
受かって昇格してもらいたいと思う反面、それはもう、担当者ではなくなるということを意味し、非常に淋しくもある。
話を聞いて、今日が来るまで、その淋しさの方が勝っていて、担当者でなくなるなどと考えられないと思うこともあった。
しかし、どうだろう。
結果を聞いてみると、両手離しで、おめでとう!という気持ちの方が強かった。
清々しささえあった。
一生に2回しか与えられないという昇格試験を、その人は1回目で突破したのだ。
小さな店舗で19年を過ごし、最後の1年だけ統合した大型店に移り、他店の社員の中で揉まれていた。
その人が、6月からは他店の店長になるのだ。
感無量だ。
実直な人なので、他の顧客とも16年、20年と長いお付き合いをしており、どの客にとっても深い思い入れがあることだろう。
私にとっても、その人との20年は、私の結婚、シングル、また結婚、という歴史とも密接に絡んでいる。
その彼と、もうこうして卓球のラリーのような、小気味いいテンポの会話をすることは無くなるんだな、、、と頭の片隅で感じながら、辞令が出るに至った経緯を聞いていた。
いつもは飄々としている人だが、さすがに今回は不安が大きいらしい。
何しろ人生の大転換期。
立場変われば仕事内容も思考する内容も180度変わり、生活も大きく変化する。
激動の1年が始まるのだから当然。
面白いのが、未だに家にPCがないということ。絶滅危惧種だ。私より若いのに。
ところで、何が良くて選ばれたかとか、教えてもらえたの?と聞いてみた。
大勢の人の中から選ばれたのだ。何が評価のポイントだったのか知りたいよねと。
その人もそれについて話したかったらしい。
どうやら一番良かったのが「不屈性」だったんです。
と、その人が答えた。
不屈性、、、と聞いて、頭の中を幾つもの言葉が忙しなく行き交った。
協調性、リーダーシップや統率力、分析力、などなら分かるが、不屈性とは珍しい、と思った。
逆に、そういうところまで客観的に見て人を評価しているのか、と感心した。
グルーブワークや面談から、その人の不屈性を見抜くというのは、とても高度なことだと思うからだ。
でも、小さくても一つの店舗を率いるというのは、山あり谷あり、一筋縄ではいかないことも多いだろう。どんな困難にあっても、放り出してしまう人には任せることはできない。
少々の事があっても、身も心も限界か?と思うような時でも、決して諦めずに不屈の精神で乗り越えてくれる人材。
それこそ会社が求める店長クラスの素質や素養なのだろう。
この不屈性、不屈の精神、不屈という言葉は、私にとっても重要な意味を持っている。
私の近しい人は皆、不屈の人だからだ。
なんということか。
20年経った最後の日に、この担当者も「不屈の人」だったと判明したことに愕然とする思いだった。
自分よりも年齢が上の社員がいるかもしれない。
これまでと全然違う仕事で不安だ。
という彼に、
人によって態度を変えない。実直で、いつも前進あるのみ。あなたなら大丈夫だよ。やっていける。
と、しっかり目を見て伝えた。
これからは数年置きの転勤。単身赴任も待っている。
それでも、いつかまた、この地に戻ってきたい。そう言っていた。
とにかく。
心から「おめでとう」。
いつまでもお元気で。
次は、部長が目標だよ✨